社長力と大統領力、そして、日本の…… ●干場月のうちの今の週は、3月新刊の校正と4月新刊の入稿準備に編集部員は追われる。私もだ。ちなみに、わたしの担当の4月新刊は、先日ご紹介した統計リテラシーの本。「不透明な時代を見抜く統計思考力」。
で、3月新刊は、おなじみ小宮さんの、今度は「社長力」! いつもの「ビジネスマンのための」という枕詞を「どんな時代もサバイバルする会社の」とした。いつものようにさらっと書きつつ深い教えが随所に満載。
たとえば、最初は、経営の仕事の定義。
①企業の方向付けと②資源の最適配分、そして、③人を動かす、だ。
そして、そのためには、①顧客のニーズとその背景となる社会・経済の情勢の的確な把握と②キャッシュフロー経営が必須と説く。
具体的には、短期的には財務の改善、中期的には現在の顧客のニーズに応える商品・サービスの提供、そして、長期的に、社会・経済の情勢を踏まえた、将来をになう商品・サービスの開発が必要だということだ。
一応経営者の端くれとして、私自身も、十分にわかってやっていることである。十分にやれているかどうかは別として。幸い弊社は、キャッシュに困ることもなく(無借金経営なので)、来月から半年後までのラインアップと、少しでも安定のはかれるシリーズの企画、そして、長期的にも、この先細りの業界の中での新しい試み(今ここでは言えないが)も手を打とうとしている。別に、私に限らず、企業の大小をとわず、およそ、経営に携わる者なら、当然のことだろう。
ところがだ! その当然のことが、いざ、政治・経済となると、当然ではないらしい。昨日、金子勝氏が世田谷区・目黒区の住民を対象に行った講演を聴いて、あらためて知った。
講演は、質疑応答も含めて、3時間半にも及び、ほんとうに本音満載の(?)独演会(それがまったく飽きなくて、後何時間でも聞いていたくなるほどのおもし ろさ!)で、サブプライム問題からオバマ、日本の政治まで、証券化のカラクリなどの、今ではよく知られていることから、テレビなどでは公開されないツーな 情報までいろいろだったが、ここであえて、とりあげるのは、そのなかのオバマのグリーンディール政策のこと。
オバマ大統領率いるアメリカは、銀行救済のための何兆ドルもの公的資金投入をして、短期的な「財務改善」をする一方で、将来のためのまったく新しい産業投資を、グリーンディール政策で行おうとしている。
自動車産業を救うことは、当面必要だが、それはあくまでも、「今」を救うものであって、将来もまた、20世紀と同様に、自動車産業が世界の経済を牽引して
いく、ということはもはやあり得ない。とりあえず、「今」の景気の低下を少しでも食い止め、その間に、明日のための産業を育てる。
そしてそれは、石油依存の20世紀からもまったく異なるものでなければならない。そうでないと、21世紀の展望は、とうていひらけないから。
オバマのグリーンディール政策は、①いっときのカンフル剤ではなくて、つぎつぎに関連産業を生み出していくことのできる、まさに21世紀の産業革命であり、②環境という、これまで、経済成長が犠牲にせざるを得ないと思われていたものを、経済成長の基軸とできることを示し、人々が罪悪感なしに、経済超に努めることができる産業となるという点で持続可能性のあるものであり、そして何より③人々に明日への希望、ビジョンを見せるものだ。
(ちなみに、太陽光エネルギーのグリット式による全配電網の設置を考えているそうだ。さらに、ドイツ方式<環境税と社員の社会保険料の企業負担の低減との組み合わせにより、国は、税収入を増やしつつ、企業を、コストカットを人のカットで行うのではなく、電力のカットで行う方向に誘導している>も組み合わせるそうだ)
その意味で、グリーンディール政策は、ルーズベルトのニューディール政策とは根本的
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