逃亡派







   このブログでも何度か書いているけれど、ヘルシンキに棲む街ウサギたちのこと。もともとは誰かが捨てたペットのウサギ達だけれど、野うさぎの血が混じってこの国の厳寒の気候にも耐えられるようになったのだとか。でもいくら寒さに耐えても、地面も草も深い雪と氷に閉ざされてしまった去年は食物不足。街の花壇から公園の木から、ウサギの歯跡が街の至るところに残されたのだ。

   じつはヘルシンキの緑地にある木々は平均して1本につき3000ユーロ程度のメンテナンス費用がかかるのだとか。それは人づてに聞いた話なのでどういう計算なのだかよくわからないのだけれど、確かに公園整備の人たちは来るし、枝おろしやら、枯れた木の植替えなどもよくやっている。という訳でウサギに木の根を提供するほどの余裕も無いみたい。

   実家でウサギを飼っていたというよりもウサギと同居していた私にとってはあまり聞きたくない話なのだけれど、ヘルシンキ市はウサギ達の数を減らすために捕獲しているのだとか。かなりの数だ。数千匹。でも今年から捕獲されたウサギは冷凍保存して、コルケアサーリ動物園のライオンやら虎といった肉食獣達のエサにすることになったのだとか。ライオン達も喜んでいるとかで、とても良い話だと言う賛同の声が多数だけれど、なんだか複雑。近所でウサギ達を見かけるとついつい、「捕まりそうになったらしっかり逃げるのだよ。」と心の中で思う。


2009/11/27 02:51