介護なんでも110番 相談殺到
◆101118・「介護疲れで、もう限界」/全労連などの電話相
談/家族から悲痛な声
「87歳の母を介護して10年。もう限界だ」「母が死
ぬまで介護が続くのかと思うと不安になる」――。
全労連や中央社会保障推進協議会(中央社保協)などが11月 11~12日に実施した電話相談「介護なんでも110番」に
は、親や配偶者の介護に悩む家族から悲痛な声が寄せられた。
相談会は、東京や北海道、愛知など全国8カ所で取り組まれ、期
間中、相談の電話は鳴りっぱなし。2日間で336件の相談が寄せ
られた。
相談者からは、介護に対する悩みのほか、入所している施設への
不満や、「訪問してくれる介護ヘルパーの給料が安すぎる」など介
護労働者の処遇改善を求める声もあがった。
中央社保協の山口一秀事務局次長は「『保険あって介護なし』と
いう介護保険制度の実態を一日も早く改善していくことが重要。高
齢者が安心して受けられる制度の実現を国に強く求めていきたい」
としている。
■〈相談事例から〉施設に入れない!
・認知症のある妻(75歳)が要介護2で入院中だが、もうす
ぐ退院予定。自身も身体障害4級で腰痛があり、介護保険を受けよ
うと思ったが、市役所へ歩いて来られるならダメと言われた。
・老老介護。自身は要介護2で夫は要支援1。夫が要支援となり生
活に支障が発生。(介護保険の)家事援助に制約がある。自立した
くてもできないので相談しているが、対応してもらえない(70
代女性)。
・94歳の父が熱中症で倒れ寝たきりに。退院をすすめられて
いる。特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)に
入所を申し込んだが、いつになるか分からないと言われた(60
代男性)。
・妻が要介護4、自分も要介護1。心筋梗塞(こうそく)で息切れ
が強い。ケアマネジャーに施設を紹介されたが、夫婦で月13
万円の年金生活なので施設入所は難しい(80代男性)。
・ユニット型特養の推進は利用者の選択を狭めている。利用料が高
く、低所得者は利用できない。要介護3の母を介護しているが、施
設入所がかなわない(50代男性)。
●事故への対応に不満
・94歳のおばは歯が悪いのに、ホームヘルパーの作る食事は
ゴルフボール大のおにぎり3個などで、疑問だ。近頃やせてきている(50
代男性)。
・ヘルパー在宅時の転倒事故で1カ月後に死亡。ヘルパー事務所よ
り誠意ある説明、謝罪なし。泣き寝入りするしかないのか。
・施設入所の85歳の父が窒息死。食事は「すべておかゆ、軽
食」と指示があったのに普通食が出たため。警察は捜査してくれ
ず、施設側も問い合わせを拒否。
●自分の生活が犠牲に
・親の介護で仕事を辞めた。介護保険の手当はあるのか(40
代女性)。
・87歳の母の介護をして10年になる。特養に入れな
い。もう限界だ(70代男性)。
・要介護2の母(84歳)を介護。何年介護が続くのか。母が
死ぬまで続くのかと思うと不安になる(50代女性)。
●介護労働者の処遇改善を
・訪問してくれるヘルパー(50歳男性)の給料が月18
万円。今年3000円しか上がっていない。介護報酬が3%上が
り、交付金も出ているはずなのに、なぜなのか(78歳男性)。
・生活援助などでヘルパーを利用している。ぜひ生活援助の(介