大谷令文、マーシャルを語る <後編>弾いてみたいマーシャル
M:弾いてみたいマーシャルって何かあります?もし自由に古今東西のマーシャルが選べたら…。
R:ジミヘンがファーストで弾いたヤツ!(笑)誰か持ってんのかな~?
M:実際にジミヘンが使っていたマーシャルって工場に行った時に見せてもらったことがあります。ただのうす汚れた1959だった!でも、アンプの上面に「JH EXP」だったかな?白いステンシルが入っていたのがカッコよかったっていうか感動した。
R:さっきメイオールのバンドの持ち物って話があったけど、ソフト・マシーンの持ち物だったマーシャル!アラン・ホールズワースもジョン・エサーリッジも使ったマーシャル。
M:あの頃ジェフ・バーリンもマーシャルでしたもんね。ディ・メオラも。
R:そうだアル・ディ・メオラもそうだ。ソフト・マシーンのマーシャルは、ホールズワースのインタビューで読んだ記憶があるんだけど、『Bundles』のころのレコーディングはそのマーシャルで録ったって。
M:その後のホールワースは?ライフタイムの頃…。
R:やっぱりマーシャルだったみたい。少し新しいモデルだったらしいけど。UKもそう。ま、自分の持ち物ではなかったのかもしれないけど、あの頃はどこへ行ってもマーシャルだったからレコーディングも全部マーシャルになっちゃう。
M:ベースもね。
R:弾いてみたいなソフト・マシーンのバンドの持ち物だった50Wのマーシャル!(笑)絶対あんな音出ないな!マクラフリンもマーシャルだった。
M:そう!だから『Jack Johnson』や『Live Evil』もマーシャルで弾いていているのかと想像するとメチャうれしい!
R:絶対そうだよ!
M:「音デカイ!」ってマイルスに怒られたとかね!
R:そうやって考えるとジャズ/フュージョン系のプレイヤーもマーシャルが多かったよね。『Elegant Gypsy』の音なんか大好き。
マーシャルの素晴らしさ
M:ま、いまさらお訊きするのもナンですが、マーシャルの素晴らしさを言葉に表すと…?
R:レスポンスがピッキングに恐ろしく忠実ということ。左手についても弦がフレットをこする音まで表現してくれる。
M:でも他のブランドのアンプだってそうじゃない?
R:イヤ、こんな反応はない。なんかもっとオブラートに包まれた感じになっちゃう。そこへいくとマーシャルが出すのは一番ダイレクトな「素」の音がする。
M:なるほどね。
R:トーンもそう。ウォームな音からエッジが効いた音まで両極端な音が1本のギターで出せる。これがすごくいいことだと思う。僕はマーシャルって意外に器用なアンプだと思ってる。
M:マーシャルのクリーン・トーンってどう思います?
R:もう大好き!
M:マーシャルといえば「歪み」というイメージが定着しているけど…
R:違う違う!
M:…案外「マーシャルのクリーンが好き!」という人が多いんですよね。
R:ヘンドリックスだって「リトル・ウイング」なんか最高にビ