マーシャル・カタログ物語~梅村昇史の世界 <後編>新しいマーシャル・カタログ…表紙制作にあたって作者の梅村さんに少しお話をうかがいました。まずはデザインのコンセプトから。
基本的なコンセプトは「曼荼羅」なんです。ZPZのフライヤーもそうだったのですが、コラージュという手法を取ってはいますものの、マーシャルという素材を集めて作った「曼荼羅」なんですね。もちろんマーシャルといえば猛烈に「ロック」というイメージがついてまわりますが、あまりロック然としたイメージにはしたくなかったんです。それとユニオン・ジャックべったりというのもどうかと思って…。でも少しイギリスのイメージも足さなくてはと思い兵隊さんの図柄を足しました。
コラージュという手法を使うとどこかカル・シェンケル(ザッパ作品のスリーブを多く手掛けたデザイナー)っぽい仕上がりになってしまいます。もちろんカル・シェンケルは好きですが、特段意識したということはありませんね。
「Does humor belong to his works?」と訊かれたら答えは迷わず「Yes, it does!」となるわけです。
最初はジム・マーシャル氏がギターを下げている図案というアイデアもあったんです。僕は作品の中にコミカルな要素を入れるのが好きなんです。でもそれもどうかと思いポートレイトのシルエットだけにしました。それから、「ロック」ということではなしに「音楽」が香るデザインを目指したつもりなんです。
実は最終版に至るまでに大幅なデザインというか雰囲気を変える工程があったのです。下の図案は最初の作品。いわゆる習作というヤツ。まだ左下の年号が「2009」になっ