Vol.304 7月20日 突然ですがRZ250 Part-2

RZ250、続けます。
この構成、いまでも秀逸だと思ってますね。
'80年代から'90年代にかけて、
レーサーレプリカのブーム火付け役と言われてますが、
この頃はレーシングマシンといかに同じかを競うのではなく
そのエッセンスをいかにイメージに活かすか。
デザインを手がけたGKダイナミックスの石山さんは、
「その気になる」ために
世界GPの舞台、ヨーロッパのオランダにこもったそうです。
レーシーなイメージをストレートに感じるには
どんなファクターが必要か……。
ヤマハ独自のリヤサスだったモノクロ・スサスペンション、
レーサーにしか見られなかった
つや消しの黒に塗られ中間で太くなった
エクスパンションチャンバーと呼ばれる排気管、
それに長い燃料タンクに
ヤマハワークスマシンのパールホワイトに赤のストライプ、
さらに'70年代から市販レーサーとひと目で見分けがつくよう
加えられた黒いピンストライプ。
これを機能と融合させながら
いまでいうカウルのないネイキッドバイクに
溶け込ませてしまった手腕は見事というしかありませんでした。
GPマシンと違うカタチをしているのに、
ファンはそこに限りなくワークスマシンYZRの姿を感じてしまう……。
これぞデザインの力というものじゃないんでしょうか。


でも例のチャンバーにはじまり、
タンクの形状などそれまでの製造方法では
クリアできないコンポーネンツの数々に
生産技術からはクレームの連続だったようです。
それほど革新的だったRZ250、
その中身、テクノロジーも2ストの火を消すなという
エンジニアの意地の塊でした。

2006/07/20 23:58