DRY CARBON①

ドライカーボンってご存知ですか?

ドカのカスタムパーツとしては定番中の定番(ノーマルの車両にもカーボンパーツが採用されていますが)の、怪しく黒光りしている樹脂製パーツですね。

そのカーボンパーツは、ウエットカーボンとドライカーボンの2タイプに大別され、一般的に販売されているのはウエットカーボンというのが現状です。

では、ウエットとドライとどう違うか。

ご存知の方もいると思いますが、「どちらもカーボンで一緒でしょ?」という方にちょっとウンチクを。

ウエットカーボンというのは、カーボン繊維を樹脂で固めて成型し、それを乾燥させたもの。繊維自体は一般的な糸状で、製品になったときの硬い部分は樹脂です。

それに対してドライカーボンは、プリプレグというカーボン繊維に樹脂を浸透させたものを型に張り込んで成型し、それを高温・高圧で焼き上げたもの。焼き上げる過程で余分な樹脂は取り除かれ、カーボン繊維そのもので製品(パーツ)が形成されます。

←これがプリプレグ。ロール状になっています

ウエット、ドライそれぞれにメリットがあり、ウエットは手頃な価格ながら、外観はカーボンならではの高級感あふれるものです。ただし、樹脂で固めている分やや重く、それほど強度も高くありません。

ドライはというと、とにかく軽くて強い。しかも、強度が必要なところはプリプレグを積層するなどの工夫が出来、成型の自由度もかなりあります。ただ、素材のプリプレグ自体が高価ですし、高温・高圧で焼き上げるための「釜」もこれまた非常に高価。当然、出来上がったパーツのお値段もそれなりになってしまいます。


←ドライカーボン製のムルティストラーダ用リヤフェンダー

とはいえ、バイクのワークスマシンや四輪のF1マシン、さらには航空機や宇宙ロケットなどにも用いられるドライカーボンは、マニア心をくすぐります。

イタリアなどヨーロッパでは結構ポピュラーなドライカーボンパーツですが、日本ではまだまだ高嶺の花。その原因は、製作する「釜」を持っているメーカーが少なかったからです。

そこに朗報です!

ドゥカティディーラーとしてみなさんもよくご存知の名古屋のモトプランが、独自の「釜」を製作し、「AG DRY」というブランドでドライカーボンパーツの製造・販売を開始しました。

先日、その取材に行ってきたのですが、続きはまた今度。「ドライカーボン②」をお楽しみに。

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2006/07/12 00:02