【メディアファクトリー】『幽』怪談文学賞受賞作クラゲ湧きまくり!空腹@海の家です![]()
今年より妖怪まつりにご参加いただいています、日本初の怪談専門誌『幽』。23日に開催されるトークイベント『怪談ノ宴』や、ミニ怪談イベントが開催されるだけでなく、今回、特別物販や百鬼妖怪展でも『幽』の世界に触れることができます。
その中から今回は『幽』怪談文学賞受賞作関連の書籍と展示をご紹介します。
●あちん 雀野日名子
第2回『幽』怪談文学賞 短編部門大賞受賞作。
ある地方都市。戦争中に空襲を受けた大勢の人が飛び込んで亡くなったお城のお堀に、犠牲者の念が黒い藻草になって棲みつき、雨の日に通りかかる人の影を喰らうという『オホリノテ』。その怪異に遭遇してしまった主人公の若い女性が、次々と怪奇現象に襲われます。お堀端を徘徊する気味の悪い老人・鉄五郎の“あちん!あちん!あちん!”という叫びの意味は!?やがてそれが判明したとき、浮かび上がってくる悲しい過去・・・本書は、表題作を皮切りに、“見えてしまう人の優しさ”故に、怪異が寄ってきてしまう主人公を描いた連作になっています。度重なる心霊現象の果てに、主人公がするある決意に、心を揺さぶられます。
●遊郭(さと)のはなし 長島槇子
こちらは、おなじく第2回『幽』怪談文学賞の、長編部門特別賞受賞作。
江戸時代、吉原遊郭は、また怪談の巣窟でもあったといいます。吉原遊郭「百燈楼」を舞台に、そこに伝わる七不思議を、呼び込み、女将、幇間らが立ち代り語り手をつとめる前半は、さしずめ怪談落語の連作のような楽しさ。それが後半一転、聞き手を巻き込んだ大スペクタクルへと雪崩れ込む圧巻の展開が、マッタリとした怪談話かな~と思った予想を裏切ります。
花魁どうしの確執から、凄惨な事件が起きるくだりなんかは、これは女性作家ならではの残忍さか!?(失礼!)と、読んでて冷や汗をかきました
油断大敵の本格ホラーです。
●獣王 黒史郎
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