シャーロック・ホームズ2010年3月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開
2008,イギリス,ワーナー
© 2009 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
『シャーロック・ホームズ』そのタイトルを聞いただけで、推理小説やサスペンス、ミステリー好きな方は心踊るはず。イギリスで生まれた世界一有名な名探偵が、ハリウッドの吐息がかかり、ダイナミックで斬新な映像とともに現代に甦りました。
私にとってホームズのイメージはとにかく頭脳明晰で洞察力が鋭く、凡人の私には見えない何かが見えている人間ということだけでした。でも本作品は、原作を忠実に再現し、素手でボクシングをして大男を倒すは、武術の達人で棒だの剣だの振り回すは、驚くべき身体能力を秘めているこれまでのイメージを覆す文武両道な男でした。唯一欠けているものがあるとすれば、頭が切れすぎるゆえに、心で感じる大切な何かを見過ごして、理論先行型な点。人付き合いも苦手で、人をおもんばかる情緒的な感性が乏しいため、KYな発言をしてしまうことも玉に傷。でも、そんな不器用さが、かえって彼を人間らしく見せているのかもしれませんね。
ホームズを演じるのはロバート・ダウニー・Jr.。眼力がとくに強烈で、目で演技をする俳優さんだという印象があります。彼の目力と肉体美をもってしても、ホームズに適役と言えそうです。
ホームズが戦うシーンでは、攻撃前の瞬時に、彼の考える攻撃方法がスローモーションで映し出されます。その後実際の攻撃を開始。視覚的にホームズの思考回路を理解することが出来る上、早すぎて分からない戦いのシーンをじっくり堪能することに成功。これはミュージック・ビデオやCMを手掛けていたガイ・リッチー監督のキャリアが生かされていると思いました。
さて、ホームズの右腕であるワトソン医師ですが、イギリスが生んだ二枚目俳優ジュード・ロウが好演しています。さすが舞台出身の俳優。良いのは顔だけではありません。近年のラブコメにおける王子様役やプレイボーイ役は朝飯前。ワトソンのように秀才かつ社会に順応し常識的な感覚を持ち合わせ、ホームズをきちんと操縦出来る、物語の要である人間を見事に演じる力量に感心しました。
もう1人気になった役柄は、黒魔術を使って残忍な殺人を繰り返すブラックウッド卿。ハリウッドの勧善懲悪的な描き方に影響を受けているのか、今回の悪の首謀者、ブラックウッド卿の不気味さ、憎たらしさ、恐ろしさときたら、もう腹が立つほどでした。
ブラックウッド卿演じるマーク・ストロングは最近観た 『
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