『逃亡くそたわけ―21歳の夏』 出演:美波&吉沢悠インタビュー

「完全ロードムービーで、タイトルどおり、勢いのある映画になっています」『逃亡くそたわけ―21歳の夏』出演:美波、吉沢悠インタビュー

出席者:美波、吉沢悠

精神病院から逃げ出した2人の若者の逃亡劇を爽快に描いた青春ロードムービー『逃亡くそたわけ―21歳の夏』。
絲山秋子の同名小説を、気鋭のクリエイター本橋圭太監督が映画化。
息のあった演技で絶妙のコンビを誕生させた主演の美波さんと吉沢悠さんにインタビュー。

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この映画は、青春映画でもあり、ロードムービーでもあると思いますが、おふたりはどういう映画だと思いますか?

■美波:「観た方に爽快感があると言われるんですが、そうだっけ?というのが正直な気持ちです。
私が演じる花ちゃんにはこれっぽっちの爽快感もなく、病院から抜け出して逃げても逃げても幻覚からは逃げられない。どこに爽快感があるの、と思っていました。
でも実際に観てみたら、音楽も最高に飛ばしてるし、車も飛ばしていて、どのシーンにも勢いがある。ああ爽快に見えるんだ、と思いました」

■吉沢悠(以下吉沢):「ぼくにとってはこの映画は100%ロードムービーで、僕たち自身も九州を上から下に、また下から上に…という撮影をしたので、本当に旅でした。
人間、旅に出ると、終わったあとに何か今後の人生の糧になるようなものが残ると思うんですけど、この作品も僕にとってそういうものになっていると思います。観てくれた人にとっても、見終わったときに旅のお土産みたいなものがあればと思います」


九州縦断ロケで印象的なエピソードを教えてください。

■美波:「20歳の誕生日を、九州の最南端で迎えたんです。薩摩富士を目の前にしてオレンジ色の夕日がぽとんと落ちてきて、その中で「くそたわけー!」って大きな声で叫んだら、そのまま「おめでとう」という声が聞こえてきて。
最高に気持ちいいシーンだったし、気持ちいい日だったんですが、そのテイクは撮り直しになりました(笑)。
もうすぐタイトルのように21になるんですが、撮影時は20歳の夏でした」

■吉沢:「僕は東京育ちなので、ふだんも東京のビルばかり見ている分、阿蘇の火口を見たときは感激しました。あれだけのスケールのものが日本にあるんだと思って。
日本人として感動したし、今回のロケでいろいろな土地を見て、日本にもすてきな場所がたくさんあるんだなと感じました。
その中でもダントツに阿蘇の火口が印象に残っています」


ハプニングもいろいろあったそうですが…?

■吉沢:「花ちゃんとなごやんが食事をしているシーンで、木下ほうかさんが急に現れるシーンがあるんですけど、あの外は台風だったんです。風やら雨やらすごくて。看板がガラスに突っ込んだりとか」

■美波:「たくさんの旅館やホテルを転々として、2日に1度のペースで移動していました。
こんな旅をしたことなかったので楽しかったです。
温泉も行けば、砂風呂も行けば、どこかに何か潜んでいるんじゃないかという旅館にも行ったり(笑)、楽しいとしか言いようがないです」

■吉沢:「いろいろ大変だったから、撮影隊もだんだんまとまっていったと思いますよ」

★インタビュー(interview)
2007/10/09 20:10



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