『かつて、ノルマンディーで』ニコラ・フェリベール監督 インタビュー


“私が撮る映画は、私が「世界がこうなって欲しいと」願う想いを投影しているんです”

出席者:ニコラ・フェリベール
合同インタビュー

今から30年前、助監督をしていた若き日のニコラ・フェリベールは、『私ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した』という映画の撮影で、アリオ監督からキャスティングを任された。場所はフランス北西部のノルマンディー。主要な登場人物は地元の農民たちが演じた。30年の時が過ぎ、フェリベールはかつての映画に出演した人々を訪ねる。そこには普通の暮らしをしながらも、映画出演の思い出を大切にしている人たちがいた。
今回はドキュメンタリー映画の巨匠と言われ、また本作でもあるニコラ・フェリベール監督にお話を伺った。

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ドキュメンタリー映画を作る際にどの辺に気をつけていますか?またどれくら撮影されるのでしょうか?

■ニコラ・フェリベール監督(以降、ニコラ監督):「撮影の前に撮影する被写体と入念なミーティングや準備をすることはあまりありません。一つ例をあげるなら『ぼくの好きな先生』(02)で沢山の学校を回ったうえであの学校を選んだのですが、一度3時間くらいのミーティングをしただけでした。午前中に話し合いをし、午後には撮影をしました。私の映画は撮影しながら少しずつ構成されていき、そこで起きている事を撮影したいのでリハーサルも稽古しません。『かつて、ノルマンディー』の撮影もカメラ一台で行きましたし、出演者にはどんな質問をするかわざと伝えていなく、ぶっつけ本番で質問しました。それは“クオリティ”を保ちたかったからなんです。同じ質問では2度目の答えより、1度目に言った答えの方が新鮮ですからね。いつも映画を撮るときに被写体の事を知らなければ知らないほど良い物が撮れると思っています」


本作は以前の作品と違うアプローチの仕方をしたりしましたか?

■ニコラ監督:「撮影の仕方は以前の作品とほとんど変わりません。もし変わったと思うのであれば、それはこの作品が幾重にもの多様性があるからだと思います。使用した映像も過去作のであったり、ピエール・リヴィエールの映像であったり、自然の風景であったり、今回は多様性を駆使したかったので、以前の作品とは少し違うかもれません。以前の作品は一つの場所・物に留まっていたのですが、今回はそれを全て取っ払って撮影しました。もう少し開放的というか。紆余曲折や寄り道もありましたね」


紆余曲折があったからなのかもしれませんが、途中まで本作を映画にする経緯が伝わってきませんでした。最後にはその意味が分かったのですが。その核なる“意味”は撮影途中であがってきたのでしょうか?それとも最初からあったのでしょうか?

★インタビュー(interview)
2008/02/08 16:19



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