地震保険②

保険金はいくら支払われるの?

 

地震保険の加入率が上がらない理由の一つに、保障金額の低さが挙げられます。

 

そもそも、地震保険保険は、火災保険の特約として付帯するもので、火災保険の金額の半額まで(30%~50%)しか掛けられません。さらに、保険金の支払いは、実際の損害金額ではなく、損害のレベルを3つの区分に分けて、その区分に応じて決められた金額が支払われます。

 

【地震保険の支払区分】

①全損 

地震等により損害を受け、主要構造部(土台、柱、壁、屋根等)の損害の額が、その建物の時価の50%以上となった場合、または焼失もしくは流失した部分の床面積が、その建物の延床面積の70%以上となった場合。

<支払われる保険金→契約金額の100%(建物の時価が限度)>

 

②半損

地震等により損害を受け、主要構造部(上記に同じ)の損害の額が、その建物の時価の20%以上50%未満となった場合、または焼失もしくは流失した部分の床面積が、その建物の延床面積の20%以上70%未満となった場合。

<支払われる保険金→契約金額の50%(建物の時価が限度)>

 

③一部損

地震等により損害を受け、主要構造部(上記に同じ)の損害の額が、その建物の時価の3%以上20%未満となった場合。または、地震等を原因とする水災によって、床上浸水または地盤面より45cmを超える浸水を被った場合において、建物の損害が全損または半損に至らない場合。

<支払われる保険金→契約金額の5%(建物の時価が限度)>

例えば、2,000万円の建物で、2,000万円の火災保険を掛けている場合は、地震保険に加入できるのは1,000万円までです。

その場合に、全損であれば1,000万円、半損で500万円、一部損で50万円が支払われるという事です。さらに被害が小さく、一部損にもならない場合(クロスの割れやタイルの剥がれ等)、補修に費用が掛かる場合でも、地震保険からは保険金が支払われない事もあります。

 

保険金はしっかりと支払われるの?

 

では、今回の東北地方で起きた津波のような被害の場合は、保険金が支払われないという事は考えにくいですが、逆に、支払われる保険金が多額になり、保険会社が保険金の支払いを減額する・・・というような噂もあるようですが、断定はできませんが、おそらく保険金はしっかりと支払われるでしょう。

 

地震保険は、自動車保険や住宅の火災保険と違い、大規模な支払を前提としているため、保険会社が単独で保険金の支払い責任を負うような仕組みではないのです。

民間の損害保険会社はその保険金支払責任の80%近くを政府に再保険というカタチで、委託しており、保険金の支払金額が一定の金額を超えると、政府が約4.3兆円(平成21年4月時点)の財源の中から保険金を支払うのです。

阪神淡路大震災の時には約783億円の保険金が支払われましたが、今回の東日本大地震では、1兆円を超す保険金の支払いがあるといわれていますが、民間保険会社と政府での準備金をまだまだ下回っているので、支払われる保険金が削減されることは無いということです。

 

2011/03/29 13:50



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