変わりゆく退職金

昔は退職金と言えば、『60歳定年時に決まった金額をきちんともらえるもの』というイメージがあっかもしれませんが、今では退職金もだいぶ様変わりしてきました。

その中でも、ものすごい勢いで増えているのが、『確定拠出年金』と呼ばれる退職金制度です。『年金』と名がつくと、60歳以降に毎年もらえる公的なものというイメージかもしれませんが、これは、公的年金ではなく、紛れもなく退職金制度の一種です。ちなみに『年金』と名がついているので、60歳以降に毎年毎年というように分割でも受け取れますし、定年退職時に一括でも受け取れます。分割で受け取った方がいいのか、一括で受け取った方がいいのかについては、税金の掛かり方が違いますので、別の機会にアドバイスしましょう。

 

従来の退職金というのは、60歳定年時に確定された金額を給付する・・・つまり『確定給付』が主流でした。これは、企業側がみなさんの退職金の原資として、毎年積み立てた金額を運用(投資など)して、結果として増えても減っても決まった金額を給付するものです。しかし、時代とともに、企業の運用もうまくいかなくなり、退職金を支払うたびに企業側は「こんなに払えないよ~」と思いながらも、決まった金額を支給するしかありませんでした。(確定給付)

 

これに対し、『確定拠出』というのは、企業側が決まった金額を毎月毎月、勤労者の方に支払い、それを勤労者側が自分で運用して、退職金とするものです。ですから、うまく運用できれば退職金が増えます!しかし、運用に失敗すれば、退職金が激減することもあります。いままでの『確定給付』では、企業側が失敗しても勤労者に負担はありませんでしたが、『確定拠出』では、メリットもデメリットも自己責任です。

 

『投資』は怖いから一生やらない!と決めている方もいるかもしれませんが、ある日、会社から「我が社は、これからは確定拠出年金にします」と言われれば、好きとか嫌いに関わらず、投資をしなければならない事になります。

 

確定拠出年金を導入している企業は、2011年3月末時点で、14,628社に上ります。2003年9月末に1,522社だったのと比べると、10倍近くになりました。制度が出来たのが2001年10月なので、ここ数年の激変かもしれません。もし、確定拠出年金がみなさんの会社で導入されなくても、これからの時代は投資(資産運用)が必要かもしれません。

焦る必要はないので、少しずつでも、勉強しながら初めて行きましょう。このファイナンス相談室でも、少しずつ取り上げていきます。

2011/11/21 00:18



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