民話紹介栄福寺にまつわる民話を、2つを紹介します。
むかし、栄福寺と隣の四国五十八番札所仙遊寺では、
1匹の犬を飼っていました。
当時、
ひとりのお坊さんが両方の、
お寺の住職をしていましたので、
留守を任された栄福寺、仙遊寺の小僧さん達は、
住職に用事が出来ますと、
お寺の鐘を鳴らして犬を呼び、
住職さんへのお使いを頼んでいました。
しかしある日、
偶然なのか小僧さん達のイタズラなのか、
まったく同時にお寺の鐘が鳴りました。
どっちに行こうか、
決める事の出来なかった犬は、
目の前の池に身を投じ命を失ってしまいました。
それ以来、
この池は犬塚池と呼ばれています。
地図で見るとわかりますが、
この池は犬の形をしているようにも見えるんです。
栄福寺から仙遊寺に向かう歩きのお遍路さんは、
この池を左手に観ながら、
へんろ道を歩く事になります。
<住職の所感>
この話は、地元の人にもよく伝えられている話ですが、
教訓めいた事はいわず、ただ話だけが伝わっています。
子供の頃は、
特になにも考えていなかったのですが、
住職になってよく考えてみると、
ちょっとした偶然や、
出来心のイタズラから、
命を落とすような痛手を与えてしまうことがある事。
また
どちらかを選ぶべき時には、
しっかりと選択しないと、
目の前に池に身を投じるしかなくなってしまう・・・、
というような想像をします。
偶然ですが、
現在でも仙遊寺さんではシェパードが、
栄福寺にはラブラドールが飼われています。