アラフォーの主張。

 きたる1月14日(土)、新居浜市市民文化センターにて、シンポジウム『地域応援セミナーとうよ』が開催される。
 主催は、愛媛県社会福祉協議会を中心として構成される同名の実行委員会だ。
 私は、昨年だったか南予地域で開催された前回大会に講演者として参加した関係で、今回副実行委員長を仰せつかり、知らないうちに閉会のあいさつまですることになってしまっている。
 無事閉まるかどうかはなはだ不安であるが、しかし今回中身にはとても期待を寄せている。

 今回のテーマは「若人発!集おう 語ろう 創ろう 未来の郷土」。
 普段はなかなかシンポジウムに登壇して話す(どころか聴衆として参加することすら)機会の少ない、地域(愛媛県東予地域5市町)で活動する若者世代に、地域活動の紹介や将来の夢、現状の課題などについて語ってもらおうというもので、年齢層やテーマ、内容などが偏りがちな地域づくりのシンポジウムのスタイルに、新しい風を起こし、地域にも良い影響をもたらす会になりそうな予感がしている。

 昨晩上島町の代表と運営メンバーで直前最後の打ち合わせがあったのだが、上島町では本番に先立ち、11月に弓削島、12月に岩城島において、上島町内の様々な活動に携わる若手世代十数人を集めて、懇談会(全体会に先駆けた分科会。普通とは逆パターンといえる。)を実施した。

 若者といっても、島においては40代でも充分若者。メイン発表者に決まった弓削島の松本さんと、アシスト役の岩城島の砂川さんの、Wミツヒロコンビは、ともに41歳。上島町社協のF君を除けば、当日の上島町関係者は私を含め、みなアラフォーだ。他の4市の中には、発表者が高校生なんてのもあるようで、地域の実情をよく反映している。

 実年齢の若者度においては少々自信のない我々上島町であるが、内容における充実度においては、大いに自信を持ってよいと感じている。

 発表者の人間性や、F君のまとめてくれた発表用資料の完成度もさることながら、事前の懇談会が当初予測していた以上に活き活きとしたものであったからだ。

 普段、様々な立場で地域に関わる者同士は、例え顔見知しりであっても、地域にどんな問題意識を持っているか、どんな夢をもっているかなど、忙しさや照れも手伝って、お互いの思いを知る機会がない。

 ましてや平成の合併により、旧4町村の島々が一つの自治体となった上島町は、海という物理的な隔たり、歴史・文化の違いもあって、異なる島同士の交流が少なかった。
 それどころかお互いを敬遠する傾向がどの世代にもある。

 しかし、私のように合併後に外から来た人間から見れば、それぞれの島はそれぞれに良さをもっていて、競争しあうところは競争し、力を合わせるところは合わせて、お互いの特性を活かしあい、伸ばしあえばより強力な魅力を作れるのに、もったいないなあと思ってしまう。

 今回の会は、それらの壁をとっぱらい、オール上島で島の魅力を作り、伝えていくきっかけとなるものだと思う。
 最初は、遠慮がちに話していたメンバーだったが、2回目の集まりでは、視界の進行も無視して、各々が自分から語りだしていたのだ。
 しかも、それらの言葉の一つ一つがどこからか借りて来たものでは決してなく、島のことを愛し、島の将来を真剣に思う魂のこもった言葉ばかりであったことに、得も言われぬ感動を覚え、ひと筋の希望の光を見た。

 もちろん、そこに出てきた課題は、決して楽観していられるものではない。人は減り続け、行事や知恵・文化の存続も危ぶまれている。当然その先には地域自体の存続がかかっている。

 しかし、少なくともそこに集まっているメンバーは、それら島の魅力を知っており、次の世代に伝えていかなければならないと思っている。

 上島町の発表テーマは、誰が言うともなく「継承」となった。
 自分たちの知る島の魅力、少しずつ失われていく島の文化、知恵、遊びなどを、自分の子供たちにも知ってほしい。

2012/01/12 02:07



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