コラムNO.2 多様な人材が結集する「プラットホーム」の可能性コラムNO.2 「多様な人材が結集する『プラットホーム』の可能性
ロッジングサービス株式会社 代表 平澤和男(アドバイザリーボードメンバー)
「プラットホーム」は地方の期待
民間主体による「観光地域経営フォーラム」は、まさに今の時代が求めていた、地方を元気にする役割を担う「プラットホーム」である。“フリー”“フェア”“オープン”を旨とするこのプラットホームは多様な人材を集結しており、時代の要請に応えてくれるものと期待される。フォーラムの掲げる「地域経済の活性化し、地域雇用を創出する」は特に緊急性の高い課題であり、地方は一日も早い成果を望んでいる。
旅行ニーズはいぜん旺盛 「発見・交流・感動・滞在」を志向
国内観光需要の低迷が続いているとはいえ、社会経済生産性本部実施の「日本人の旅に関するアンケート調査」によれば、実に9割(91.1%)の人が旺盛な旅行ニーズを持っている。また「海外よりも国内旅行」(52.6%)、「有名観光地域よりも『発見・交流・感動』」(59.9%)、「滞在型旅行」(75.2%)等を志向する人が多数を占めていることも明らかになった。
大量定年退職を迎える「団塊世代」の受け皿整備を図ることにより、時間的ゆとりがあり、旅経験が豊富で、滞在型旅行への関心も高い団塊世代による本格的な滞在型旅行の実現が期待される。地域や観光業界は総力を挙げて変革を達成し、受け皿環境を整備するべきである。
消費者の求める宿は「安全」「清潔」「低廉」「高品質」
40年前、わが国の大衆旅行時代に対応した低廉な宿泊施設の開発に取り組んだ。ヨーロッパ等のペンションをモデルに3年間調査・研究を重ね、「安全性」「清潔感」「家庭的なもてなし」「低価格」「洋室とベットの普及」を掲げたシステムを開発。1970年第一号の「ペンション」が群馬県草津温泉に開業した。“家族向けで高品質な新しいタイプの宿”として消費者の支持を得、現在では主要な宿泊施設形態のひとつとして全国に定着している。
宿泊に求める消費者のニーズは、現在も同じである。低迷する国内旅行の活性化策の一つとして、新しい形態の「宿泊特化型施設」づくりなども考えられるだろう。
「家族仕様の旅」の受け皿地域づくりを
5年前、国土交通省・経済産業省・文部科学省・厚生労働省の4省連携で家族仕様の旅の推進を目指す「長期家族旅行国民推進会議」が設置され、「家族旅行向け割引パス」などの仕組みも実現した。しかし、家族の旅ニーズと受け地側のギャップはまだまだ大きい。「家族仕様の旅」の受け皿観光地域づくりに向けて、消費者ニーズに応える大胆な取り組みが求められている。
三重県志摩市では、歴史と個性豊かな伝統文化をもつ5町(現在は合併)が連携して「志摩観光地域づくり推進会議」を設置。平成17年「観光みらいプロジェクト」(国土交通省)に応募・採択され、泊食分離を基本とする「家族仕様」の長期滞在プログラム開発事業に取り組んでいる。検討部会には農業