ぴあ×チャンネルNECO強力コラボ連載第10弾!!今回は“元祖・女子力”について語る!
「スカパー!」の公認ガイド誌「月刊スカパー!」(ぴあ刊)とチャンネルNECOがコラボする連載コラム。NECOで放送する映画やドラマの見どころを気鋭の映画ライターさんたちが思い入れたっぷりに語り尽くしてくれます。
第10回の今回は、11月に放送する『イタズラなKiss』について、ライターの小酒真由子さんが、“元祖・女子力”について熱く語る!
元祖・女子力が炸裂する日本版「イタスキ」
5歳から通っていたピアノの先生の家にいつも置いてあった「別冊マーガレット」。私がレッスンの待ち時間に必ず読んでいたのが、多田かおるの漫画だった。パワフルなヒロインのドタバタに笑って、泣いて、心ときめかせて…。幼い私に本当の“胸キュン”の意味を教えてくれたのは、多田かおるのラブコメだったような気がする。
そんな多田かおるの未完の遺作「イタキス」こと「イタズラなKiss」は、台湾・韓国でもドラマ化されて大ヒットしている不朽の名作。日本では、作者が存命中にドラマが放送されていたことを覚えている人も多いだろう。時を遡ること15年──1996年、『イグアナの娘』『闇のパープル・アイ』と、少女漫画のバイブルを次々とドラマ化していたテレビ朝日「月曜ドラマ・イン」のシリーズだ。
物語のヒロインは、いつも一生懸命だが不器用な女子高生、琴子。彼女は運動神経も成績も抜群の入江くんを好きになるが、冷血な彼にひどい振られ方をしてしまう。ところが、ひょんなことから二人はひとつ屋根の下に暮らすことになり…。
本作で琴子を演じたのは、“国民的美少女”佐藤藍子。ショートヘアの彼女は原作よりもボーイッシュだったが、髪を振り乱し、目の下にクマをつけ、血を流しても、一途に入江くんを追いかける姿は漫画のテンションそのままだった。そして、入江くんを演じたのは、“ジュノンボーイ”柏原崇。琴子に冷たく「バーカ」と言い放つ原作通りのドSっぷりだったが、その不機嫌な表情の中に「白線流し」に通じる繊細さも垣間見せて、私を“胸キュン”させてくれた。
後の台湾・韓国版と比べると、前向きな努力で未来を切り開いていくヒロインのパワーが全面で炸裂していた日本版。今思えば、主題歌「STEADY」を歌っていたのが、小中学生ながらパワフルなパフォーマンスで世間をあっと言わせたSPEEDだったのも感慨深い。
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