ぴあ×チャンネルNECO強力コラボ連載第12弾!!無国籍な魅力はワールドワイド?!について語る!



 「スカパー!」の公認ガイド誌「月刊スカパー!」(ぴあ刊)とチャンネルNECOがコラボする連載コラム。NECOで放送する映画やドラマの見どころを気鋭の映画ライターさんたちが思い入れたっぷりに語り尽くしてくれます。
第12回の今回は、1月に放送する『メキシコ無宿』について、映画評論家の轟夕起夫さんが熱く語る!





我らがエースのジョー、メキシコに参上!


 かつて宍戸錠さんに取材でお会いしたとき、錠さん(と呼ばせていただきます!)は言った。「“俳優”っていう言葉が一番好きだな。“人に非(あら)ずして、人を憂える”と書いて“俳優”。やってみて、自分で天職だと思った」と。そしてこう続けた。「ずいぶん悩みもしたけれど、そういうときはオーソンさんに相談した。俺の若い頃の日記帳は、尊敬する俳優オーソン・ウェルズとの架空の会話体。“オーソンさん、こういう場合は一体どうする?”ってね」。

 そのオーソン・ウェルズが監督を手がけ、悪徳刑事を演じ、アメリカとメキシコの国境地帯を舞台にしたのは『黒い罠』('58)であったが、錠さんもメキシコで主演作を撮ったことがある。公開時のポスターに、「メキシコに日本映画初の大ロケ敢行!」と銘打たれた『メキシコ無宿』だ。'62年1月3日公開の正月映画で、監督は同じ年、(芦川いづみと)錠さんと『硝子のジョニー 野獣のように見えて』も発表した蔵原惟繕。こちらは名作の誉れ高き逸品だが『メキシコ無宿』は珍にして奇なる和製ウエスタン。故郷を追われるように来日し、命を落としたメキシコ人ペドロ(アントニオ・メリーナー)の身の潔白を証明すべく、錠さん扮する主人公、命懸けの仕事を請け負う“危険屋ジョー”が一路メキシコへ。

 ところで、60年代初頭、日活は海外ロケものに力を入れていた。先鞭をつけたのは石原裕次郎で、'59年7月12日に封切られた『世界を賭ける恋』でヨーロッパロケを敢行。同時に撮影された『裕次郎の欧州駈けある

2011/12/20 09:40



コメント

コメントを見る (0)

コメントを投稿

* コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。