もの作りのハナシ8 -高蔵染め-
気まぐれ日記を ご覧のみなさま、こんにちは。
今回は、『高蔵染め』のオハナシをさせて頂きます。
これまで“染め”のオハナシでは、染色の技法や・性質の事でしたが、
この『高蔵染め』とは ある染色作家の作品にのみ 付けられる名前。
京都は北端の地、丹後という地域。
この地方には 約290年前、京都西陣から持ち込まれた技術から
創り上げられた「ちりめん」が伝統産業の一つとして存在します。
“高蔵染め”の作家も、その「ちりめん」に深く関わる家に生まれ、
ごくごく自然に その世界に足を踏み入れたそうなのですが、
『真白な反物は “染め”により、新しい命が吹き込まれる』
と語るほど『色』の魅力にひかれ 次第に没頭する日々を送り、
この世に ふたつとない色を求める 手染め作家です。
また、丹後地方の気候は 雪の多い地であり、秋から冬にかけて
「うらにし」と呼ばれる季節風が吹き、「弁当忘れても傘忘れるな」と
言われるほど 雨の降ったり止んだりする日が続きます。
その気候が 良質の水、適度な湿度をもたらし、![]()
“染め”には欠かせない大切な要素を満たしてくれる地なのです。
そんな作家が、その地で 染めてくれた 衣 の“色”。
それが『 衣 の高蔵染め』。
手染めだからこその むら感、色と色の境界にできる 新しい色。
どうぞ、お楽しみ下さい。