[イベント] ライブラリートーク:ウィンドウズ成功の戦略を使いこなす今夜はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーで、トム・サトウさんのライブラリー・トークを聞いてきました。
トム佐藤さんは、元マイクロソフトウィンドウズプロダクトマネージャーをされていた方で、今年1月に「マイクロソフト戦記」という新書を出していらっしゃいます。今夜の話は、この本の中からいくつかのキーポイントを抜粋して、MSウィンドウズがいかにして世界標準のパソコンOSとなったかという説明でした。
さて、佐藤さんがあげた3つのキーポイントとは、
まずは「ブレストセッション」から。1980年、IBMが「Project "Chess"」と呼ばれるパーソナルコンピュータの開発に乗り出します。そのとき新しいハードウェアに搭載するOS(オペレーティングシステム)とプログラミング言語を必要としていたため、マイクロソフト社に提供を打診するも、プログラミング言語(BASIC)はOKだがOSは無理とビル・ゲイツは他社(CP/Mを開発していたデジタルリサーチ社)を紹介するのだが、IBMはCP/Mの供給を拒否されてしまうのです。
そこで、IBMに泣きつかれたマイクロソフトが1980年9月21日に行ったのが、伝説のブレインストーミングです。参加者はビル・ゲイツ、西和彦、ポール・アラン、スティーブ・バルマーの4名。ビル・ゲイツはOSの自社開発しか頭になかったので「さあ、困った。どうしよう。」となったわけですが、残り3人の絶妙な取り合わせのメンバーを集めてチームを作ったところが異才と呼ぶべき彼のセンスだったわけです。アスキーの西さんは、それまで自分が経験してきたビジネスモデルから「一から自社開発する必要はなくライセンス供与をしてもらって他社製品をベースに作ればいい」と即座に答え、全米の最新技術動向に詳しいポール・アランは「それならシアトルコンピュータプロダクツの86-DOSのライセンスを提供してもらおう」と交渉に乗り出し、スティーブ・バルマーは「その線でIBMを説得できる企画提案を書こう」と応じたのです。そして、たった1週間で話は進み「IBM-PC x MS-DOS」というシナリオができあがったそうです。
佐藤さんが挙げた「ブレスト成功の法則」は、つぎの3点です。
さて次は「キーワードマッチング」ですが、MSウィンドウズの仕様についてのキーワードとなったのは「GUI、デバイス・インディペンダンス、マルチタスク」だそうですが、それらがPCメーカー、周辺機器メーカー、ソフトメーカー、ユーザのそれぞれが重要視するキーワードとうまくマッチしたために、ウィンドウズは世界標準の地位を得られたということです。それぞれがどのようにマッチしたかというのは、考えればすぐわかると思いますのでここでは省略しますが、共通のキーワードが見つかるところに成功するビジネスが生まれるということですね。
佐藤さんが挙げた「キーワードマッチングの法則」は、つぎの3点です。
最後のキーポイントは「ディベロッパーズリレーションズ」ですが、これは簡単ではないですね。マイクロソフトはウィンドウズに関わるすべてのハード、ソフトに対して互換性を保つために全ディベロッパーをサポートするスキームを作っているそうですが、ディベロッパーズリレーションズに必要な条件として、1.誰でも参加できる、2.儲からないと参加しない、3.きちんとしたサポートが必要という3点を挙げていました。
具体的には、APIの公開、SDKの提供、カンファレンス等イベントの開催などになるわけですが、単にAPIを公開すれば良い
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