[BCD] TDRのCMを見て思ったこと

 TDR(東京ディズニーリゾート)が、休園のお知らせCMを流しています。このCMを見て思うのは、「この会社はほんとうに自分たちのブランド価値をよくわかっているなぁ」ということです。

 TDRは今回の大震災による電力不足や地元浦安市の液状化現象による道路損壊被害などにより、休園せざるを得ない状況に追い込まれ、莫大な消費電力がネックとなり開園の見通しは立っておらず、巨額の損失を被ることは明らかです。
 しかし、それにもかかわらず現在相当量のCMを投入しています。まだまだACのメッセージばかりが目立つ中で、このTDRのCMを見ると気持ちがホッとして希望の光を感じるのは、私だけではないと思います。

 現在流れているCMは、休園のお知らせナレーションを以前のCM(下のYouTube参照)に載せたものですが、「夢が叶う場所、東京ディズニーリゾート。」というエンドコピーは同じです。

 TDRは、夢を売るのが商売です。自分たちのブランド価値がどこにあり、今この状況下で何をするべきなのかを、よくわかっているのだと思います。中には「CM大量に流す金があったら寄付にまわせ。」というような批判も出てくるでしょうが、それは覚悟の上でしょう。
 TDRが営業再開すれば、それは震災による首都圏の混乱がある程度落ち着いたサインとして明るい兆しと受け取られるでしょうし、被災した子供たちや親子の間でも「早く元気を取り戻して、きっとディズニーランドに行こうね。」という目標が復興への希望と勇気になるとすれば、それがTDR「らしい」復興支援のかたちと言えるのだと思います。
 まあ、賛否両論あるでしょうが、いつ届くかわからない義援金を競って出すよりも、得意とする分野でその企業「らしい」支援をかたちにするほうが、人の温かさを感じられるように思います。そうした人と人の気持ちの上でのつながりを深めることが、ブランドを育てるのです。その企業のブランド価値の高まりは、決して寄付金の額には比例しないのです。

 未曾有の大震災に見舞われた日本ですが、今全国民が心から早期の復興を願うとともに、被災者のみなさんに何らか支援の手を差し伸べたいと思っているでしょう。企業も個人も同じです。もちろん、今すぐ必要とされている支援には、できる限りみんなで手を貸しましょう。でも、復興の道のりはこれからが長いのです。皆が募金をするから自分もするというのではなく、もう一度自分「らしい」支援のかたちを考えてみることも必要なのではないでしょうか。

[画像]
YouTube: CM 東京ディズニーリゾート2008 夢が叶う場所 夏

 現在のナレーション:「あなたの笑顔にまたお会いするために、東京ディズニーリゾートはただいまお休みをいただき、みなさまをお迎えする準備をすすめています。夢が叶う場所、東京ディズニーリゾート。」

参考エントリー:[BCD] TDRの入園料値上げ

 

【追記 4/18】

 日経MJ4月18日付紙面(一面)に「TDL 休園34日間のワケ」という特集記事が掲載されていました。
 15日から営業再開したTDLですが、閉園による売上損失は340億円に上るそうです。予定通り23日より入園料の値上げを実施するそうですが、その影響は未知数のようです。また5月14日まで入園者一人につき300円を被災地に寄付するという取り組みも実施しています。電力問題に対する世論や被災した地元感情に配慮する形で閉園していたTDLですが、営業時間の短

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2011/03/31 17:46



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