普天間基地移設問題と八ツ場ダム問題――NIMBYが問いかけるもの経済学部 松林 秀樹 講師
普天間基地の移設問題と八ツ場ダムの問題。
一見すると、昨年の後半から話題になっているということ、および民主党政権の今後の対応に注目されるということ以外に、特に共通点はない問題のように思えるかもしれない。しかし、この2つの問題には、共通して考えるべきテーマが隠されている。
まずは、それぞれの経緯を簡単に見ておこう。
普天間基地は、太平洋戦争における沖縄戦のさなかに、アメリカ軍によって占領された現在の宜野湾市に飛行場が建設されたことに端を発する。その飛行場は終戦後も維持され、 1950 年代以降、アメリカ陸軍(現在は海兵隊)の基地として整備されていった。その後、 1995 年にアメリカ兵が日本人女性に対する暴行事件を起こし、沖縄全体で基地反対・返還運動が起こったこと、および 2004