半身浴

上海では、いつもは、深更に起き出して本を読み、原稿を書いていた。日本では、ほぼ毎日、飲み歩いていただけで、上海に戻って仕事をするのが楽しみだった。何しろ、34週間で、3冊の翻訳の校正をしたのだから。雑用が雨アラレと降り注ぐ日本では絶対に無理だ。

しかし、夜半に目覚めるも、起きず。

朝、起き出して、シーゲルの『株式投資 第4版』のゲラに赤を入れる。

赤字を入れながら、修士のときに私が授業を受けていた若い先生が「株価は金利で決まる」と言って、私を小馬鹿にしたのを思い出す。この本を読んでほしいと、ふと思う。そういえば、第3版の監訳者あとがきで、マルキールを扱き下ろしたことを思い出す(これまた、そういえばだが、織田作のペンネームだかに、古木オロシだとか言うのがあったな。いやいや、秋田実かな。。。おっと、そういう個人的な思い出はともかく、これは、本当にいい本です。ぜひ、読んでほしいと思います)

ゲラの赤入れは、実は、半身浴をしながらの作業だ。昔から、日中に半身浴する身分になりたいと思っていたが、やっと、上海に来てそれが実現した。2時間ほど、1つの章を持ち込んで、時計を見ながら校正するわけだ。至福のときでもあり、多いときは午前と午後の2回、浴していた。

上海便り
2009/06/03 23:55