【2011年ウィンブルドン】時代は変わるのか ノバク・ジョコビッチが決勝に進み、来週月曜に発表されるランキングで初めて1位になることが確定した。ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルが04年2月から387週、二人で独占してきた「王座」を、第3の男であったジョコビッチに譲るのだ。
フェデラーは準々決勝でジョーウィルフリード・ツォンガに2セットアップから逆転負けを喫した。フェデラーが四大大会で2セットアップから敗れたのは初めて。これまで2セットアップとしたときは178勝0敗という記録が残っている。こうした数字の一つ一つが、フェデラーの強さを物語り、同時にフェデラー王朝の終わりが近づいていることを予感させる。
ただ、フェデラーは当然ながら、そうした見方に同意しない。〈ひとつの時代の終わりを感じるか〉という記者の質問に、こう答えている。
「そうは思わないね。2回戦でストレート負けしたわけでも、バカな試合をしたわけでもない。二人とも素晴らしい試合をしたんだ。賞賛に値する試合だった。だから、そんなに先回りして考える必要はないのさ」
フェデラーは、まだグランドスラムのトロフィーを掲げる機会があるはずだ、とも語っている「それがないと思っていたら、僕はここにいないよ」と。
センターコートからの退場の際、フェデラーはバッグを背負ったままで、帰り支度の済んでいないツォンガをしばらく待っていた。その表情が涼しげだった。この光景が画面に映し出された時、BBCのコメンテーターは、こう語ったのだ。「フェデラーは(敗れても)まだ王者だ」。
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