いちいち偉そうに言って、何もできない治療師以前、たまたま講習会で知り合った治療師。
残念ながら、開業して一年も持たずに廃業しました。
同業のものとして、彼の態度は傍で見ていても感心せず、私の反省材料にもしたいと思います。
私は、今の職業の資格を得るために、専門学校に3年間通い、国家試験を受けたのです。
彼は、日本唯一の鍼灸の大学を出たのだというのが、自慢でした。
専門学校出なんかとは違うんだという、意味のない自尊心があるのです。
1
患者さん 「肩こりが激しいんです」
治療師 「肩というのはどの辺ですか」
患者さん 「ここです。(といって、首の辺りを指差す)」
治療師 「そこは頚部と言って、肩とは違いますよ。頚部、肩背部、肩関節部とハッキリと
区別してください。それぞれ治療法が違いますから」
2
患者さん 「病院でメニエール病と言われたんですが」
治療師 「メニエール病と、メニエール症候群は違うんですよ。正確にはどちらですか」
患者さん 「さー、良くわかりませんけど」
治療師 「さーって、自分の体のことでしょ。その辺をはっきりしないと、治療法が違うんですから」
3
患者さん 「いろいろな治療院に行ってみたんですが、どこもあまり効果が出なくて伺いました」
治療師 「そんな、わけのわからない治療院に行かないで、最初からここに来ればよかったのに」
患者さん 「先生のところは、まだ開業して間もないですから、知らなかったんです」
治療師 「近所の人は、みんな来てますよ。認識が足りないと自分で損しますよ」
4
私 「今行った治療法は、変わっていますね。なんというテクニックですか」
治療師 「エーーーーーツ、べテランの菅原さんが、この治療法を見たことないんですか」
私 「恥ずかしながら、初めて見ました」
治療師 「専門学校では無理かもしれないけど、もう少し勉強しないと、時代に遅れますよ」
彼が具体的にどういう治療法を行ったかは、記さないでおきますが、簡単に言うと、
症状のあるところに、低周波治療器をはりつけて電気を流し、温め、湿布を貼るという、
ほとんどそれだけです。
低周波をはりつけるポイント、つまり、ツボの選択が大事なのだというのですが。
治療法はともかく、彼の言動が、患者さんをムカつかせたのは間違いありません。
人の振り見てわが振りなおせ、という諺が身にしみた事例です。
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