d-torso のはじまり その1こんにちは。アキ工作社の松岡です。
先月から週ごとに執筆者を交代してお届けしているd-torso NEWS
今週はわたくし松岡の第二回目です。よろしくお願いいたします。
アキ工作社は製品や事業自体が珍しいこともあって、会社設立当初
から今日に至るまで、マスメディアの皆さんに取材していただく機会
がとても多いのです。そして、取材の中で決まって聞かれるのが、
「どういうきっかけでこの商品をつくることになったのか?」
という質問です。
それに対して私は、これまで何百回となく同じお応えをしてきたわけ
ですが、考えてみたら自社のサイトにもその辺りの経緯がどこにも
紹介されていないな、と。
そこで遅ればせながら、あらためてd-torso 開発の経緯について
ご紹介しようと思います。
ちょっと長くなりそうなので、わたくしの当番の週に
複数回に分けて配信したいと思います。
みなさま、最後までおつきあい願えれば嬉しいです。
アキ工作社 松岡勇樹
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d-torsoのはじまり(その一)~はじまりは1995年~
私のもともとの専門は建築です。
大学の建築学科を卒業して、実務は構造設計をやっていました。
その後、勤めていた設計事務所をやめてフリーで活動していたころ、
(私の妻で)ニットデザイナーの竹下洋子がはじめての展示会を渋谷で行う
ことになりました。渋谷パルコの地下、ロゴスギャラリーです。
1995年、いまから15年前。千葉県柏市でのおはなしです。
この展示会でニット作品を展示するためのマネキン(ボディー)
が必要だということで、すぐに探しはじめました。
・・・が、既製品で作品に合うボディーはなかなか見つかりません。
私自身、「お金は無いけど時間だけはある」という状態だったので
いっそのこと自分で作ってみようか! ということになり
第一号機の試作がはじまりました。
「何故、ダンボールなのか?」
これもよく質問されることですが、
要するに、材料を買うお金がなかったということです。
最初は古段ボール箱を潰して、切り抜いていましたが
新品をシートで購入してもそれほど高いものではありませんでしたので
以後は近くの段ボール屋さんからシートで仕入れるようになりました。
当時、柏市の自宅にはパソコンも無かったので
10号サイズの既製品ボディーを鉛筆でデッサンして型をつくり
それを段ボールシートに鉛筆で書き写して、
その線に沿ってカッターを入れるという作業を延々と繰り返して
いました。
一体分の部品を切り出すのにまる一日かかります。
夕方頃には腕の感覚がなくなってきます。
そうして、最初の試作が出来上がりました。
で、・・・自分的にも「けっこういけるんじゃない?」と。
「これっていままで見たこと無いよねェ?」と、自画自賛しながら
ロゴスギャラリーでの展示会初日を迎えます。
この展示会のために5体制作しました。
(いまから思えばよくつくったなーと思います。)
▼そのときの展示会の写真がこれ。(現存するのはこの写真2枚だけ)
d-torso プロトタイプモデル