早稲田実業vs修徳

駒澤陸上競技場の第1試合は、早稲田実業と修徳の対戦です。暁星に競り勝って上がってきた早稲田実業と、農大一相手に圧倒的な強さを見せた修徳との、東西大関対決となりました。

試合開始の11時には雨こそ降っていませんでしたが、ピッチは水を含んで滑りやすくなっているようでした。序盤は足を取られる選手も目立ちましたが、両チームとも積極的にシュートを狙います。とはいえ決定的場面は生まれず、お互いに探り合いという感じで前半の10分は過ぎていきました。ただ、両チームの色は出ていたかと思います。修徳は9番など大きな選手をターゲットとしてロングボールを出していく一方、早稲田実は左サイドの11番へパスをつなぎ、そこから崩したい意図が感じられました。

前半15分ごろから、徐々に早稲田実ペースになっていきます。攻撃の起点となるのはやはり左サイド。積極的にセンタリングを上げ、またCKも奪っていきます。22分のCKでは、5番が蹴った直接枠内に向かうボールを修徳GKがギリギリで防ぐシーンもありました。修徳も直後に、中央10番、右7番、左11番とパスがつながりシュートを撃ちますが、これはクロスバーに弾かれました。どちらもゴールへの意識が強く、目を離す暇もないスピーディな攻防が展開されていきます。

次に大きなチャンスを迎えたのは早稲田実でした。後半37分、左からのCKがクロスバーに当たります。蹴ったのはまたも5番でした。CKからこういうことができるというのは、守る修徳にはとても嫌だっただろうと思います。他にも2番のロングスローなど、様々な手を持っている早稲田実が押し気味の展開で前半は終了しました。

後半もこの流れは続きます。早稲田実はパスをつないでゴールに近づきますが、修徳の早いチェックに決定的な場面を作れません。対する修徳も効果的なロングパスが出せず、お互いに攻めてが無くなってきた印象を受けました。また、重いピッチでプレーする疲れもあるのか、後半15分ごろからファールが多くなります。そして後半17分、ゴール正面約25mで修徳がFKをもらいます。慎重にボールとの距離をとった4番のシュートは壁を越え、逆を取られたように見えたGKの手に当たりながらもゴールに吸い込まれました。ここまで若干圧され気味だった修徳が先制に成功します。

均衡が崩れたためなのか、ここから激しい攻防が始まります。後半23分に早稲田実7番が胸トラップで落としたボールをボレーしますが、これはGKがしっかりとキャッチしました。続く24分、今度は修徳10番が、右サイドからのセンタリングをトラップして果敢にオーバーヘッドでゴールを狙います。うまくミートしませんでしたが、追加点を奪いたい気持ちとガッツが伝わってくるシーンでした。

後半28分、早稲田実は11番に代えて20番を投入します。準々決勝の暁星戦で彼が入った直後に得点が生まれたことや、ほぼ同じ時間帯に監督から「簡単に入れろ!」との指示も出ていたこともあり、試合の流れに何かしら変化がある予感がしていました。すると30分、早稲田実の左からのCKを、5番がゴール右サイドネットに直接突き刺し同点に追いつきます。この日何度も狙っていたゴールでしょうが、ここで決めてしまう5番の集中力の高さには脱帽です。

高校サッカー取材2007
2007/11/15 23:39



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