チョコレートの苦さチョコレートの歴史など調べていると、コーヒーや砂糖などと同じく、ヨーロッパが行った「三角貿易」という言葉が登場します。新大陸南北アメリカからカカオ・砂糖・コーヒー、そして銀などを大量に輸入するために、まず、西のアメリカとは方向がちがう、南のアフリカに武器や繊維製品をもってゆくのです。
そして、アフリカで武器や繊維製品と交換されるのが奴隷たち。彼らが、人間的な扱いどころではない手荒な方法で、新大陸に連れて行かれ、それと引き替えに、「ヨーロッパの贅沢」となる、上記の製品が欧州へもたらされる・・・思えば、ヨーロッパ諸国はそのような貿易の上に繁栄を享受していたのです。
歴史上繁栄した国は、多かれ少なかれ、他国との貿易、つまり激しい価格差や市場や製品の差異を利用して、自国の富を増やしました。現在のTPP論議などを見ていても、「結局景気を良くするのは外国貿易」と考えている人たちが多いのだなあ・・と思いますが、その中でも、直接的に「人間」を商品にして、しかも、大陸を超えて大規模に行ったのは、この時期のヨーロッパだけ、といってもいいかと思います。航海技術や武器の技術、金融技術があったために、いってみればこのような事態を許してしまったわけです。
欧州諸国が奴隷貿易を廃止したのは、イギリスが割合と早く、それでも1807年、フランスに至っては1848年、オランダは1863年まで続けていました。ベルギーはそもそもオランダからの独立が1839年でしたが、そのあとレオポルド2世の時代に中央アフリカのコンゴを植民地として支配し、苛烈な支配をおこなって国際的な非難を浴びたりしました。つまり、近代ヨーロッパで発達したチョコレートを取り巻く文化は、決してヨーロッパでは生産できないカカオが必須だったわけですが、その影には、奴隷貿易が「近代直前まで」関わっていたのです。
今日は、「日本で最も多くのチョコレートが取引され、消費される日」でしょうが、甘くて苦いチョコレートの「苦さ」は、カカオだけでない・・・・と、ラヴェルの「マダガスカル島島民の歌」を聴きながら思ってしまうのです。「白人に気をつけろ!」と。
最近、ヨーロッパでは、苦みの強いカカオ成分の多いチョコレートが人気です・・・
今日のOTTAVA fresco各コーナーは・・・
Spice of Journey
今週のSpice of the Journeyは,、「カカオとチョコレートの旅路」という話題でお話ししています。
もちろん、このテーマを選んだのは、今日、2月14日がバレンタインデーで、日本ではもっともチョコが消費される日だからです。バレンタインデーとチョコを結びつけたのは、日本独特の習慣ですが、いまやもっとも違和感がなく特定の日と結びついている食べ物、になってしまいしたね。
チョコレートはもともとヨーロッパで発達したものですが、ヨーロッパ内では原材料であるカカオが産出されません。チョコレートは、そもそもが「長い旅路と歴史」を内包したものなのです。
甘く、時に苦いチョコレートの背景を、今日というバレンタインデーのある今週に、たどっていきたいと思います。
The art of living
このコーナーは、今日も、気になるニュースを取り上げてみたいと思います。
The air of Music
今日は、上でも書いているように、聖ヴァレンティヌスの日、バレンタインデーです。この日の由来のもととなった聖人、ヴァレンティヌスは何人かいるのですが、いずれも、結婚などに関するエピソードを持っています。そのため、「愛の日」となったわけです。
今日は、聖ヴァレンタイン・デーに、「愛」にこだわった選曲でお送りします。音楽にとっても「愛」は、もっとも大きなテーマといえます。
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