親方と徒弟

音楽史上で「フリーメーソン」と言えば、モーツアルトが晩年入会し、メーソンのために数々の作曲をし、特に、晩年のオペラ「魔笛」には、その影響が色濃い、といったようなエピソードが知られています。それ以外は、あまり接点が無いような感じですが、欧米では、広く、メーソンのシンボルを見かけたりしますし、たとえばパリの地下鉄駅名になっている人物はほとんどメーソン所属だ、といわれたり、フランスの有名シェフの80パーセントが組織に入っている、といわれたりします。実際、フランス一有名なシェフといっても過言ではないジョエル・ロビュション氏も、自伝の中で、フリーメーソンとの関わりを表明しています。

フリーメーソンは、日本ではあまりなじみがありませんが、元はといえば、ヨーロッパの「石工組合」から発達したと言われています。石を積み上げる・・つまり築城技術を持った人たちは、中世に各領主から珍重され、ある程度の特権と自由と、仲間意識を持ち、かつ、技術の伝承、という目的から組織化されていった、とも言われています。巷間、いろいろ言われることの多い組織でもありますが、技術・秘密を守るという当初の目的がある限り、しょうがない側面もあるでしょう。

技術の伝承、というのは親方と彼らに習う徒弟、という形を取ることが多くあります。学校などでの「マス教育」では難しい・・・実はこれ、「芸術」全般にいえますね。ピアノもそうですが、やっぱり「レッスン」という先生と1対1の授業があってこそ、上達が早まります。シェフの技術もそうでしょうか・・・つまり、芸術と、「もと石工組合」の距離が大変近い、ということは自然なことかもしれません。

日本は、ヨーロッパから遠く離れた国であるために、フリーメーソンの組織からは、近代になるまで距離があったと思われますが、もともと「徒弟制度」や「技術の伝承」に熱心な国で、現在でも、伝統工芸以外にも、たとえば産業の分野でも、そういった「職人の技術」が生きています。ある意味、最も遠いのに、似たようなことをやっていた国、といえるかもしれません。

いま、そういった職人の技術、または職人的技術の伝承、が問題になっていますね。伝承は一端途切れると、復活が難しいものです。

今日のOTTAVA fresco各コーナーは・・・

Spice of Journey

今週のSpice of the Journeyは,、「ピラミッドと古代文明」という話題でお話します。

地球の各地に現れた古代文明。人間が定住農耕生活を行うようになって、自然発生的に起こったため、古代文明は大体川のほとりで生まれたと考えられています。その中でも「ナイルのたまもの」と言われたのが、古代エジプト文明ですが、この文明は、現代の尺度から考えても大変な建造物を建てたことで有名です。数々の神殿、そしてピラミッドにスフィンクス。現在ピラミッドは王の墓と考えられていますが、果たしてそれだけなのでしょうか?

今週は、ピラミッドの謎からスタートして、古代文明も回ってみたいと思います。

The art of living

このコーナーは、今日も、気になるニュースを取り上げてみたいと思います。

The air of Music

今日は、20世紀日本を代表する二人の日本人作曲家の登場です。既に二人とも故人になってしまいました。黛敏郎は今日が誕生日、そして武満徹は今日が亡くなった日です。アーカイヴから、二人の曲をお届けします。

2012/02/20 07:00



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