THE JADE(ザ・ジェイド)をかけますついにこの番組でも、クラシカル・クロスオーバーをご紹介することにしました。4月15日にEMIからリリースされるTHE JADE(ザ・ジェイド)の「手紙」という曲です。
クラシック音楽は、高尚な芸術という面はもちろんありますが、それだけではありません。本来大衆芸能でありショウビジネスという側面はモーツァルトの時代から強く持っていました。そうした活力なしには、クラシック音楽の発展はありませんでした。否、昔はクラシックとポピュラーという区別さえ存在しませんでした。いつしかクラシックがお高く(それ自体はいいのですが)なったことで、実は失われたものも大きいのではないかと思います。
特にオペラは本来的に言って、最も大衆芸能的、ショウビズ的なジャンルです。カルーソーの昔から、オペラ歌手は、オペラを歌うだけではなく、流行歌も歌い、ときには映画にも出たりすることもありました。大歌手が人気者であるということは必須条件でした。
ゆえに私はクロスオーバー的な試みを、売らんかなの商売としてではなく、音楽本来が持っている大衆芸能的な要素への回帰現象とみなしたいと思います。
これが私がクロスオーバーをこの番組でかけたいと思う理由です。
西武、ダイエー、巨人、そして横浜と移籍しながらも45歳にしていまも現役として活躍する工藤投手には、以前からとても興味がありました。実は同い年なのです。その工藤投手が自らの野球人生とその秘密を語った本です。あまりにも音楽と共通する話が多くて驚きました。人に勇気と活力を与え、人から注目され、そして人の見ていないところで地道な努力を重ねなければいけない、忍耐と喜びに満ちた仕事という意味で、スポーツ選手と音楽家は一緒です。そしてチームプレイということと、アンサンブルということも、非常に良く似ています。誤った常識が多いということも似ているかも知れません。とにかく教えられることの多い、そして勇気をもらえる本です。
林田
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