俺。安田理大 5歳。
神戸から大阪に越してきて、引越しの片付けで忙しそうな親に「マンションの公園で遊んできぃ。」とに言われ、公園に兄弟3人で遊びに行った。
その公園ではマンションの子供達が見たことない遊びをやってた。
狭い公園やのに4対4くらいに分かれてボールを足で蹴って楽しそうにはしゃいでた。
お兄ちゃんや弟と「なにしてるんやろなぁ。」という話をしてたら、その初めて見た遊びをやってた同学年くらいの子に声をかけられた。
「ガンバとヴェルディどっち応援する?」
俺ら兄弟はその子が何を言ってるか意味分からんかった。
するとその子に、この遊びはサッカーということ、ガンバとヴェルディはサッカーチーム、ヴェルディは一番強いチーム、ガンバは弱いけど地元のチーム、ということを教えてもらった。
それが俺とサッカー、俺とガンバの初めての出会いやった。
子供っていうのはすぐに仲良くなるもの。
気付いたら俺もその中に混じってサッカーばっかりする日々を送ってた。
安田家の門限は18時。
でも夢中でサッカーをして、何回も門限を破り親に怒られた。
しかも服はいつも泥だらけ。
やから安田家では「靴下は風呂のときに自分で洗う。」というルールがいつの間にかできてた。
でも面倒くさくなってよくお父さんに洗ってもらってた。
お父さんは文句も言わず兄弟3人分の靴下を洗ってくれた。
俺は基本的に外でしか遊ばへん子やったから、毎日洗濯大変やったやろうと思う。
しかもほぼ毎日外で遊んでたから、TVゲームっていうもんをやった記憶があんまりない。
おかげで今もTVゲームは苦手やし、できると言ったら人生ゲームくらい。
そんなけ毎日サッカーばっかりやってるやんちゃなくそガキやった。
やんちゃといえば、小さい頃はよくいらんことをして、これでもかっていうくらい親に怒られた。
冬には学校の水道が凍って動かんかったから、おもいっきり蹴って水道管を破裂さしたこともあった。
校舎内でサッカーをして窓ガラスもよく割った。
登校してくる生徒に水風船を3階から落として当てたりもした。
理科室からもいろんなもんをパクッた。
給食は隣のクラスのまで食べて、隣のクラスが人数分足りへんときがあった。
下校のときはピンポンダッシュは日課。
学校から盗み出した画鋲を、チャリがよく通るとこに仕掛けたりもした。
友達のポケモンカードのリザードンのカードも無理やり奪ったこともある。
マンションの何階から飛び降りれるかって競ってて、4階から飛び降りたりもした。
他にもいらんことはいっぱいした。
親にはほんま迷惑しかかけてへん。
まぁたまにはいいこともしたけど。笑
何回怒られてもまたいらんことして・・・親もよく嫌にならんかったなぁって思う。
嫌になってたかな!?笑
そんなくそ悪ガキやったけど、サッカーだけは毎日ほんま真剣にやってた。
七夕になれば「ガンバに入って、サッカーの日本代表になる。」って毎年書いてたし、友達や先生にもそう言ってた。
Jリーグのガンバのホーム戦も毎回見に行ってた。
初めて見に行った試合は大雨の清水エスパルス戦。
ガンバの負け。
そのときに絶対大きくなったらガンバの選手になって清水エスパルスを倒すって思った。
13年後の4月1日。
俺のJリーグデビュー戦。
なんと相手は清水エスパルス。
ほんでさらに、ガンバのユニフォームを着て交代を待ってる俺がいた。
83分、2-2同点ていう場面で出場。
絶対勝ちたいって気持ちで全力で走った。
走りに走った。
ほんで86分、俺が良太にパスして、良太が魂のクロスをあげてマグノがシュートをゴールネットに